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フォークリフトのメンテナンス

フォークリフトを導入したけどいつ点検したらいいか分からない。メンテナンスといってもどんな種類があるの?そんな方のために今回はフォークリフトのメンテナンスの種類について説明します!

フォークリフトのメンテナンスどんな種類があるの?

フォークリフトのメンテナンスは作業開始前点検、定期自主点検、特定自主点検の3つの種類があり、労働安全衛生法及び労働安全規則によって義務付けられています!それぞれの点検でどのような事が決められているのか説明したいと思います!

作業開始前点検(始業前点検)

【法規】

作業開始前点検には、次の項目について点検すること。<労働安全衛生規則第151条の25>と定められています。

【検査項目】

・制動装置及び操縦装置の機能

・荷役装置及び油圧装置の機能

・車輪の異常の有無

・前照灯、後照灯、方向指示器及び警報装置の機能

【検査実施者】

どなたでも大丈夫(実際に作業を行う従業員さんが行うと良いでしょう)

【検査頻度】

毎日(その日の作業を開始する前に作業開始前点検を行わなければなりません)

【記録表】

規定なし(保管期間に定めはありませんが一定の期間保存しておくと良いでしょう)

【注意事項】

労働安全衛生規則第151条の26により、もし異常を認めた場合は異常のあったフォークリフトの使用を停止し、直ちに補修、その他必要な措置を講じなければなりません。

上記の項目だけ見てもどこを見たらいいのかわからないと思いますのでリフトニーズでは点検表をご用意しております!是非活用して日々の点検に役立ててください!

下記URLにてダウンロードください

https://www.liftneeds.net/pdf/tenkenhyou.pdf

 

定期自主点検(月次検査)

【法規】

作業開始前点検には、次の項目について点検すること。<労働安全衛生規則第151条の22>と定められています。

【検査項目】

・制御装置、クラッチおよび操縦装置の異常の有無

・荷役装置及び油圧装置の異常の有無

・ヘッドガードおよびバックレストの異常の有無

【検査実施者】

どなたでも大丈夫(実際に作業を行う従業員さん、又は専門業者さんが良いでしょう)

【検査頻度】

月1回

【記録表】

3年間の保管が義務付けられています

【注意事項】

・検査年月日

・検査方法

・検査箇所

・検査結果

・検査を実施した人の氏名

・検査結果による補修等の処置をした場合の内容

以上の項目を記載した記録表の保管が必要です。また、労働安全衛生規則第151条の26により、もし異常を認めた場合は異常のあったフォークリフトの使用を停止し、直ちに補修、その他必要な措置を講じなければなりません。

こちらも作業前点検と同じく点検表があります!建設荷役車両安全技術協会様のWEBサイトから定期自主点検表がダウンロード出来るのでご活用ください

http://www.sacl.or.jp/technique-info/i03/

 

特定自主点検(年次検査)

【法規】

作業開始前点検には、次の項目について点検すること。<労働安全衛生規則第151条の21>と定められています。

【検査項目】

・圧縮圧力、弁すき間その他原動機の異常の有無

・ディファレンシャル、プロペラシャフトその他動力伝達装置の異常の有無

・タイヤ、ホイールベアリングその他走行装置の異常の有無

・かじ取り車輪の左右の回転角度、ナックル、ロッド、アームその他の操縦装置の異常の有無

・制動能力、ブレーキ、ドラム、ブレーキシューその他制動装置の異常の有無

・フォーク、マスト、チェーン、チェーンホイールその他の荷役装置の異常の有無

・油圧ポンプ、油圧モータ、シリンダ、安全弁その他油圧装置の異常の有無

・電圧、電流その他電気系統の異常の有無

・車体、ヘッドガード、バックレスト、警報装置、方向指示器、灯火装置および計器の異常の有無

【検査実施者】

有資格者又は専門業者

【検査頻度】

年1回

【記録表】

3年間の保管

【注意事項】

・特定自主点検を実施した年月を明らかにする検査標章をフォークリフトに貼付しなければなりません。

・労働安全衛生規則第151条の26により、もし異常を認めた場合は異常のあったフォークリフトの使用を停止し、直ちに補修、その他必要な措置を講じなければなりません。

・特定自主点検を資格のない者や業者が実施したり、検査を実施しない場合は、50万以下の罰金に処されることがございます。また、万が一労災事故が起こった場合に問題となることがございますので年1回の検査を忘れないようにしましょう。

 

まとめ 

このような定期的な点検をしっかり行う事で、新車のエンジン式のフォークリフトで平均15年ほど稼働出来るといわれています(保管状況や使用頻度により変わります)。

では、仮に定期的な点検をしなかった場合はどうなるでしょう?

大きな故障が発生する確率が上がり、高額な修理費用やフォークリフトが使用できない事によるレンタル費用などが発生します。また、事故となった場合はその対応に掛かる時間や費用も発生してしまうでしょう。このように定期的な点検はコスト低減にも繋がりますので、法令順守だけではなく、コスト面で考えても非常に大切になりますね!

特定自主検査実施で受けられる助成金もあるので是非ご活用ください!詳しくは過去のリフトラボ【フォークリフトの年次検査を実施して助成金を受けることができる!?】をご確認ください!

フォークリフトの年次検査を実施して助成金を受けることができる!?

 

今回はフォークリフトのメンテナンスについて紹介しました!

フォークリフトのメンテナンス・点検を相談したい!今回の記事を見てフォークリフトのメンテナンス付きリースに興味をもった!そんな方は是非リフトニーズにご相談ください!安全安心にフォークリフトを使えるお手伝いをさせて頂きます!

リフトニーズの特定自主点検に関しては【フォークリフトの年次検査・月次検査】をご覧ください!https://www.liftneeds.net/maintenance/

 

リフトラボ記事担当:水野真衣

 

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